2000/06/29:マフラー交換(トラストMXマフラー:前期型レグナムFF用)
ギャランGDIFF用は私の知る限りでは藤壺技研のセダリスしかないのだが、標準型をモデルに長さが設定されていて、リアアンダースポイラー装着車やViento-Rには先端部が奥に引っ込んだ形になるのである。
そこで今回購入したマフラーは「トラストMXマフラー:前期型レグナムFF用」。謳い文句ではパワー、音質、音量、これら全てのバランスを徹底追及したストレート構造を採用したマフラー。テイルエンドのみではあるが、サイレンサーより後部がフルステンレスになっている。メイン径は60mm、迫力あるテールエンド径は115mm。後述するように若干細工が必要だが、大きな手を加えることなく見事に装着できたのである。

装着状態は下の写真のようになる。ブッシュはノーマルを使用するようになっている。テール部のみの交換ではメイン側2カ所、テイルエンド部に1カ所でサポートされている。実はレクナムではバンパーに切り欠きが無いため、テイルエンド部のノーマルブッシュではバンパーの下にテイルエンドが位置することになる。バンパーぎりぎりの位置にしようとする場合、マフラー側のフックがボディー側のフックの上に位置することになるのでフックの加工が必要である。

私の場合は一番短い強化ブッシュ+太めの配線用のタイラップで何とかご覧の位置まで引っ張っている。個人的にはもう少し上にしたいと思っているので、ブッシュに変わる他の手を模索している最中である。(現時点でのブッシュに変わる候補は圧縮空気用のゴムホース)
このテールエンド部は2重構造ではない為、かなりの熱を帯びるのである。雨の日の走行では流れ落ちた雨水が個々に落ちるとジューと音を発して上記となる有様には笑ってしまう。逆に言えば、余り上げすぎると、バンパーが熱で変形する可能性があるので、レグナムVR-4用に設定されている切り欠き部に装着するカバーの購入を考えている。

もう一つ気になる点として、レグナムとギャランではリアのオーバーハングの長さが違うのだが、この差の影響は下の写真のようになった。長さにして2センチほど飛び出すのである。折角の車検対応マフラーであるが、この出っ張りで車検対応ではなくなってしまう。実際ディーラーでも「音は大丈夫なんですが、長さがねぇ...」と言われてしまいました。今のところ何とかして削る以外に方策が無く、来年の車検までの課題として残ってしまった。(なんかいい方法はないでしょうか?)

上から見るとこんな感じになります。ある意味ではGDI特有のススで汚さないためにはこれぐらい飛び出している方が良いと言えばいいのだが...

これが装着前後の画像。こうやってみるとノーマルが貧弱に見えますが、Viento-RはVR-4と同じサイズの大型マフラーカッター装着なんですよ。

 
さて、肝心の「音のインプレッション」です。音の問題は個人差があるのでどこまで上手く表現できるかが疑問であるが、私が感じたままを綴ってみたいと思う。
冷えた状態でのアイドリングでは、車庫の隣に止めているスカイライン(R32)とほぼ同じ音量音質。純正と比較してもやや低音が増した程度である。この辺はさすが「保安基準適合品」である。実は嫁さんも気が付かなかったくらい静かなのである。
実際に走行してみると、回転に比例して「ボォ〜」音が大きくなってくる。しかしそれでも車内に入り込む音量、窓を開けて聞こえる音量、共に違和感どころか物足りなさを感じてしまうレベルであるが、さすがに3千回転を超えると存在感のあるサウンドを響かせてくれる。これはまさに「町中では静かに走りたい」という私の要求したとおりのサウンドである。ここまではエンジンが冷えている状態での話し。実は水温も上がり、排気系が熱くなる頃になると、消音効果が薄れてくるのか、全体的に音量が増すのである。アイドリング状態ではそれ程変わらないのであるが、暖機後の走行中の音量は確実に大きくなっている。とは言え、決して不快なレベルではない。車内に入る音量は確かに大きくなるが、オーディオの音量を上げる必要もなく、同乗の嫁さんからもクレームを言われることはない。ただ走行後、家の周辺ではやはり気を使ってしまう。特にこの時期、エアコンによるアイドルアップが影響して音が大きくなるので車庫入れ時にはエアコンをオフにしなければならないのである。
総括すれば、これだけの大口径で挑戦的な見た目の割にはマイルドなサウンドチューニングがなされているマフラーである。爆音はダメだけど、見た目にこだわる方には打ってつけではないかと思っている。

以前日記で触れたが、見た目やサウンドには満足しているのだが、困った問題が出てしまった。それは低速時のトルクの減少である。メインの部分の径はノーマルに比べて若干大きくなっている程度なので気にはしていなかったのだが、乗ってみると2千回転以下のトルクが無茶苦茶細くなってしまっているのである。1速、2速はすぐ回転が上がるので気にはならないのだが、一番ストレスを感じるのが3速、40キロ以下の状態と、4速での2千回転以下の状態。いくらアクセルを踏み込んでもなかなか力が付いてこない。これはハッキリ言って「抜けすぎ状態」である。

下の画像はノーマルのViento-R専用マフラーである。どこが専用かと言えば、テールエンドにはあのVR-4と同じカッターを採用しているからである。見るからに他のGDIと違うのがこの部分である。
この画像で言いたかったのはそんなことではなく、写真の下部にあるバイパスの存在に気が付かれたでしょうか。このバイパス機構は前期型のみにある物で、後期型〜現行型にはこの部分がなくなっている。私が想像するに、初期型の低速トルク不足を補うためにアクセル開度か、回転数で制御されるアクチュエーターがこのバイパスを制御して抜けすぎを防ぎ、高回転時での抜けを確保していたと思われる。Viento-Rはトルクと馬力改善後のモデルであるが、初期型の名残で装着されていたのではないかと想像する。それにしても大きな太鼓ですねぇ。メインとの接続フランジ部は3万キロ弱走行で既に錆び錆の状態でした。ガスケットも再使用不可能でした。

さてトルク不足の話の続き。エアコンをオフにすれば何とかノーマルレベルには回復するのだが、いちいちオフにすることもめっんどうなので、常に一つ下のギアで走行するようになってしまった。60キロ以下での力が欲しいときには3速ホールド状態で何とかトルクが得られる状態である。とは言え、一定速度をキープする状態や、高速走行ではノーマルと同じ状態。むしろ抜けが良い分気持ちよく走行することができるのである。

先にちょっと触れたが、汚れの問題。ノーマルでは場合によってバンパーに黒いすすが付着することがあった。このマフラーではカッター先端部や内部はかなり真っ黒になっているが、今のところこのマフラーではバンパーへの付着はない。そう言う意味ではこれぐらい飛び出ている方がホワイトボディーにとってはいい状態であると思う。
これでギャランにもレグナム用のマフラーが装着可能であることが実証できました。テール部の引っ張りと飛び出しの問題があるのだが、純正アンダースポイラー装着車やViento-Rにとっては大いに選択肢が増えるのではないでしょうか。問題点は皆さん工夫して装着して下さい。そして解決の良いアイディアがあれば是非是非教えて下さい。



進化の記録一覧へ戻る       TOP PAGEへ戻る

ご感想、ご質問、ご要望等は「掲示板」またはメールフォームからお願いします。
お待ちしております!!!
M's GARAGE BACK TO GALANT