GALANT GDI Viento-R メンテナンス講座
018:ヘッドランプバルブ固定ピンの状態


ギャランのヘッドランプのバルブ交換作業はとてもややこしい。取り外し作業は比較的簡単に行えるのだが、これに反して取り付け作業は、状態が見えないことに加えて、バルブがなかなか定位置に収まらず、また固定するピンが外れやすく、最悪ヘッドランプユニットの取り外さなければならない状態になる。
今回、メンテナンス講座では不幸にも大黒オフ会帰路にバルブ切れが発覚したmsasakiさんのバルブ交換の様子をそのままお伝えすることにする。また、更に不幸な事にmaxのチョンボで固定ピンまでも脱落してしまったので、ヘッドランプユニットの分解方法まで報告することができたのである。
 必要な工具(バルブ交換のみ):不要
 必要な工具(ヘッドランプユニット取り外し):
- 10のソケットラチェットレンチ(エクステンションがあった方が良い)
- 「+」ドライバー
バルブを取り出す作業は至って簡単。バルブの裏側にある接続端子を外す。上下の部分を摘むように手前に引っ張ると外れる。次は防水用キャップの取り外し。これも単にはめ込まれているだけなので手前に引くと外れる。

写真はmsasakiさんが取り外し作業を行っている様子。運転席側はエアコンのパイプがあって作業性はよくありません。
古いバルブに取り付いているアダプターからバルブを取り外し、新しいバルブにセットする。方向性はない。
ここまでは比較的簡単に済むのだが、ここからが大変、新しいバルブアダプターにある凸とヘッドランプユニット側の凹の合わせがなかなか上手くいかない。運が良ければ?難なく完了する。

写真の解説:
凸凹合わせをよっちゃんに指導されるmsasakiさんに、その様子を伺うRipVanさん。
よっちゃん:そのアダプターにある凸を上手く合わせるだけなんだけど。
msasakiさん:ココがねぇ...簡単そうに見えるけど上手くいかないんだよなぁ...
RipVanさん:これは簡単そうだ!
ご覧のように隙間が狭く、目で確認できにくい場所のため、苦労するmsasakiさん。かなりの苦難の末、何とか上手く凸凹が一致。固定という段階でピンが上手くはまらない。ここでmaxが手を貸すことになるのだが、その時、「カラカラン!」恐れていた固定用のピンが外れてしまったのである。
はじめはこの状態からピン救出作戦を展開するのだが...
(ココに掲載するためにわざと外したのではありません。念為。)
夕暮れが迫る。暗くなってしまったらおしまいだ!と言うわけで、ヘッドランプユニットを外そうとのmaxの進言に一同うなずき、早速作業開始へ。
まずはハイ側、ポジション、ウインカー用の端子を取り外す。
ヘッドランプユニットは4箇所のボルトで固定されている。赤い矢印あたりの3カ所とウインカー裏側に位置する1カ所。これを緩めてヘッドランプユニットを手前中央側(ヘッドランプのライン「C面カット」に併せるように)スライドさせ、若干バンパーを下に押し込むようにするとこの様に外れる。下手をするとバンパーに傷を入れる可能性があるので、バンパーには保護テープを貼ることをお薦めする。
外したユニットを逆さにしてゴソゴソすればピンがポロっと出てきた。(一同=ホッ!)
これがローバルブの固定方法の全貌。赤い矢印が固定ピンを止めているビス。何と単に共締めしているだけ!これじゃ簡単に外れるよ!!青い矢印はアダプターの凸の部分。
固定時にピンを外さないためには赤い矢印の部分を手で押さえながら下にあるピン固定用の溝にピンを差し込むしかないのでしょう。作業スペースを考えると、かなり難易度が高い作業です。
これで作業は終わり。あとは取り外しと逆に取り付けるだけ。ヘッドランプユニットの位置決めはボルトを完全に固定する前に行い、全てのボルトがセットされてから締め込みをしましょう。そして、防水カバーはきっちりとはめ込むこと。更に防水カバーはバルブコネクター取付前にきっちりとはめ込みを行い、その後コネクターを接続すると防水が完全になる。またこれらの部分を取り付ける前に動作の確認を行うことを忘れずに!
Special Thanks to msasakiさん、よっちゃん、RipVanさん、やまさゃん


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