GALANT GDI Viento-R メンテナンス講座
046:ドアアウターオープニングウェザーストリップの交換方法


ドア内側周囲に取り付けられているウェザーストリップ(正式名称=ドアアウターオープニングウェザーストリップ)の交換方法を紹介します。

必要な工具:内張剥がし(クリップを外すため)
      10ミリスパナ(又はボックスレンチ)

ギャランのドア部にはボディー側とドア側にウェザーストリップが設置されています。今回紹介するドア側のウェザーストリップ(ドアアウターオープニングウェザーストリップ)はドア周囲をカバーするように設置されています。画像は運転席側のフロントドアですが、リアも助手席側も同様。(画像の赤矢印部)

整備解説書のイラストでは「2」がその部品となります。
 
因みに「1」はボディー側のウェザーで「ドアインナーオープニングウェザーストリップ」と言う。

 この部品は、ドア下部はクリップではめ込まれており、上部(ウィンド周り)は溝にはめ込む構造となっています。また、上部と下部の分岐付近には白い小さなクリップ(画像の赤矢印部)、取り外しが容易な形状となっているので、恐らく位置決めのためにあると思われる。

ご覧のように簡単に外しやすいクリップになっています。

上部の取り外しはミラー付近を引っ張ってドア本体のガイドから外します。この方法でBピラー付近まで引っ張って外します。Bピラー部の角の部分にはプラスティックのガイドがあるが、そこは後に回してBピラーに沿う部分を同様に引っ張って外します。次に下部の取り外し。10センチ間隔でクリップではめ込まれているので、内張外し等を使ってクリップをドア本体から外していきます。(上記画像の青い色した物体がそれ)

これが終わると先ほど残した上部Bピラー頂部のプラスティックを上下か左右にスライドさせて取り外します。この部分の構造は画像の通りで、取り付け易いようテーパー構造になっている。

これでゴムは完全にフリーになりましたが、ドア周囲をカバーするよう継ぎ目がありませんので、本体からの取り除くためにはドアの開きを調節している棒(ドアヒンジ間にある棒)を一旦外さなければなりません。

引き続き取り付け作業です。
ドアは4枚ありますが、各ドアの位置がわかるようクリップの色を変えて取り付けるドアがわかるように工夫されています。
 フロントドア右側:茶色、リアドア右側:青色
 フロントドア左側:白色、リアドア左側:黄色

上述の上下部の境に白いクリップが前後2カ所あるのでそこを借り止めして作業を行うと良いでしょう。私の場合は、この白いクリップを起点として下側から作業を始めました。下側はそれぞれの穴にクリップを押し込んでいくだけの作業となりますが、タルミを気にしながら取り付けていきます。多少突っ張った感じですが、所定の場所にセットすると綺麗に付きます。

 これに反して上部の取り付けは苦労しました。起点は前後ともBピラーの頂部の角張った部分。プラスティックのガイドがあるのでそれを押し込むとセットされますが、その後、溝にはめ込む作業がなかなか上手くいきません。外側と内側の溝にセットするのですが、まずは外側を溝にはめ込んでから内側を端からゆっくりと溝にはめ込んでいきます。何度か外側が外れたり、突っ張ったゴムの影響で内側の溝に上手くはまってくれなかったり... 結果的にはある程度の間隔をあけてセットして、後からその間隔をはめ込んでいくと比較的楽にセットできます。

↓ドアミラー付近の内側の溝↓


↓ドアミラー少し上の内側の溝の部分↓


全て完了したら各部に変な突っ張りがないか?を確認しながら調整していきます。

 実はリアドアだけ上下部の境に白いクリップ付近のドアノブ側(丁度赤矢印のドアストライカー付近)にブチル両面テープでセットする部分があります。ある程度位置決めがすんでから接着させると良いでしょう。

取り外した状態ではご覧の位置にあります。画像では見えていませんが、クリップの右側にもあります。

取替前後の様子は「進化の記録」をご覧ください。


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